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子どもに悪影響…

きのこほいくえん

2018/12/03
きのこほいくえん

息子が図書館で持ってきた1冊。

のぶみさんの作品の中では、気に入ったものもあるのですが…。

本作に関しては、子どもに絶対読ませてはいけないと思いました。

我が家では、息子が1歳頃から現在の5歳5ヶ月まで、隔週で大体10〜20冊ほど図書館で絵本を借りて読んでいるので、少なく見積もっても700冊以上は読んでいるのですが、「子どもに読ませたくない」と思ったのは初めてです。

おすすめ年齢

4〜6歳
※ 個人の主観です

おすすめ度

★☆☆☆☆ 1
※ 最大5まで、個人の主観です。

全体のあらすじ

ベニテングダケのてんてんちゃんは、きのこほいくえんに通っています。

きのこほいくえんには、色んなきのこがたくさんいます。

その中でも、てんてんちゃんはみんなのアイドルなんです。

きのこほいくえんのキヌメリガサ先生は、毎朝必ず、「きつねに注意するように。」っていいます。

前に園長先生が食べられたからです。

(その話を聞いて、泣き出す赤ちゃんたち)

そしたら、マイタケくんがかっこつけて、

「きつねなんかさ、来たらこうしてやるんだ。えいやー!」

(棒を振ったら、てんてんちゃんの鼻の穴にささってしまい、みんなに責められるマイタケくん)

「マイタケくん悪いぞ。」「きつねより悪いぞ。」

きのこほいくえん1

「大丈夫よ。ちっとも痛くないんだから。みんなマイタケくんを悪く言わないでね。」

本当は痛かったけど、そういうと、

「やっぱり、てんてんちゃん優しい。」

「天使みたい。」「ピカピカ光って見えちゃう。」

(てんてんちゃんに後光がさしている)

きのこほいくえん2

(ある日、保育園のみんなで「きのこ図鑑」を読むことに)

(まつたけは一本5000円、ナメコはヌルヌルが健康に良いなど、自分や友達の特徴を知って楽しみますが…)

(ベニテングダケのてんてんちゃんは、毒きのこということが発覚し、急にみんな差別しだす)

「今度から触らないほうが良いのかしら。」

「ゲロゲロ、きもちわるー。」

きのこほいくえん3

「ママ、なんであたしベニテングタケなの?」

「ごめんね。ママがベニテングタケだから……。」

(帽子をかぶって頭の色を隠しますが、みんなに避けられるてんてんちゃん)

(するとそこへ園長先生を食べたきつねがやってきます)

「ぐへへ、かわいいきのこたちがいるじゃねえか。ちょいとおやつに食べさせてもらおうかな。」

(マイタケくんがきつねに捕まえられてしまいます)

「うっぎゃー、おれ食べられちゃうよ―!!」

「マイタケくんを食べるなら、どくきのこのあたしを食べろ―!

(毒の作用で倒れるきつね)

きのこほいくえん4

「ぎゃひ―!ありゃまー!

おいらのおなかが!

おいらのおなかが!

あっぱらぱぴーの ぺんぺろぴー!

どくきのこだったー!

どーちてー(ハートマーク)」

(てんてんちゃんを心配して、慌ててみんなで駆け寄ると、少しかじられただけできつねの口の中から無事に出てこれました)

「てんてんちゃん!」「昨日、ごめんね!ごめんね!」

みんなが泣きながら謝ると、てんてんちゃんは……。

「あたし、毒きのこで良かった。」

と言いました。

感想

パッと見は良い話風なのですが、作者が本気で「いじめ」について考えているのか、子どものためを思って描いたのか、疑問に思える部分がたくさんあり、読んでいてほんとに不快でした。

  • 園長が食べられて死んだという設定だが、よく見ると小さい文字で「園長はおならしたけどきつねはバクリ」、「園長さんを食べたきつねはおならが止まりませんでした」などと書かれている絵本が転がっている。きつねがきのこを食べるのは自然の摂理かもしれないが、きのこが主役の絵本としてはどうなのか…。あまりきのこの命は重要でない世界観なのかと無理やり納得しようと思ったら、保育園には園長の遺影が置いてあり、実際にきつねにでくわしたときには皆恐怖を感じている。命をどう捉えさせたいのか謎。

  • 泣いている赤ちゃんたちを勇気づけようとして失敗してしまったマイタケくんをみんなで集中攻撃。しかもきつねより悪いとまで言われる。きつねは園長を殺しているのに、それより悪いってなんなんだ?

  • 清楚な感じのてんてんちゃんの鼻の穴に棒をつっこんで、鼻の穴を広がらせ、舌まで出させる描写。ネタとしても下品で、かわいそうにしか見えない。そもそも本作のテーマに必要か?

  • マイタケくんをかばったてんてんちゃんに、ものすごい後光。みんなマイタケくんをそっちのけで、てんてんちゃんをべた褒め。崇拝具合が気持ち悪い。

  • 差別され真剣に悩んでいる重要なシーンで「帽子かと思ったらうんちでした」と書かれたふざけた絵本が落ちている。

  • てんてんちゃんの家にパパの遺影がある。保育園にある園長の遺影にそっくりだが、そういう設定なのか?そもそも登場しないパパに死んでいる設定はいるのか?

  • 赤ちゃんが「あぶぶー」と言ったり、きつねが毒で倒れる時に、頭の悪そうなうめき声を出しておまけにハートマークまでついていたり、これを作者は面白いと思っているのか?子どもを馬鹿にしているのか?

  • みんなで差別したことを最後の最後に謝ってはいるが、「ごめんね」だけで話が終わって良いのか?

  • 反面、こんなきのこいたかな?とウォーリーを探せのようなことができるおまけも付いていて、子どもウケが良いのが特に危ない

このように作者が本気でテーマに対して深く考えていると思えず、子どもにとても悪影響な本だと思います。

子どもならアホなこと書いときゃウケるだろう、というような態度が垣間見えて、とにかく不快。

同著者の「ライダーになる」とか元からエンタメ的な内容の本なら許せますが、いじめのような繊細な内容をテーマにするなら、おふざけ無しでちゃんと思いを込めて描いて欲しいです。

子どもの反応

5歳5ヶ月の息子。

一回一緒に読んで、特に目立った反応もなく終わり、ひどい本だったので、私ももう読みたくないと思っていたのですが…。

次の日、息子がこの本を自分で開いているのを発見!

読むなと強制もしたくないので、観察していたのですが、どうやら最後のウォーリーを探せのようなおまけをやっているだけだったので一安心。

とても怖い本だと思いました…。

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プロフィール

  • パパ
    パパ
    記事を書いている人。最近ママに怒られた娘が助けを求めに来るのが嬉しくて仕方ない。
  • 息子
    息子
    長男5歳。好きな番組は、ピタゴラスイッチに始まり、すイエんサー、ネプリーグへ。将来は野球の審判になりたい。
  • 娘
    もうすぐ2歳。兄とは違い活発。オシャレ好きでママの化粧ポーチから口紅を取り出し、たらこ唇になっていることがある。

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