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本当の幸せって何?

あのときのカレーライス

2018/11/30
あのときのカレーライス

妻が図書館で見つけた1冊。

表紙とタイトルを見てもどんな本か検討もつきません。

表紙を開くと、帯に「本当の幸せってなんだろう」と一言だけ書いてあります。

おすすめ年齢

5〜12歳
※ 個人の主観です

おすすめ度

★★★★☆ 4
※ 最大5まで、個人の主観です。

全体のあらすじ

あのときのカレーライス1

その男は、「まるで 王様」と呼ばれていました。

お城のような家と、美しい庭。召使いが100人。

遥かに見える山の向こうの、そのまた向こうの山まで、その男のものでした。

男は昔、とても貧乏でした。

姿は、まるで怪物のようでしたが、とにかく働き者。

働いて働いて、朝も夜も働いて、気がつくと……。

男はこの当たりでは一番の大金持ちになっていたのです。

  • 働かなくても何でも手に入る
  • 町一番の美人と結婚して、子どももたくさん
  • 面白いことも、やりたいことも全部やった

(もう何をやっても面白くない男が、ふとつぶやきます)

「ああ、あのときのカレーライスが食べたい。」

(貧しい頃、おじいさんとおばあさんにごちそうしてもらって、特別美味しかったカレーライス。一度思い出すと、もう頭から離れなくなります)

(男は、お金をいくら使ってもあのときのカレーが食べたいと、コックに色んなカレーを作らせたり、あらゆる高級食材を取り寄せたりと試行錯誤しますが、どれだけやってもあの味には辿り着けません)

(みるみるうちに財産は尽き、それでもあのときのカレーを求め続ける男。もうついて行けないと、召使いだけでなく、妻や子どもまで家を出ていってしまいます)

あのときのカレーライス2

「ああ、オレはなんてことをしてしまったんだ。あのときのカレーなんて思い出さなければよかった。」

(仕事もなく、何も食べられず、とぼとぼと歩く男。そのとき…)

「うわーっ。」

(足を踏み外し崖から転落!)

(気がつくと家で寝かされていました。老夫婦が助けてくれたのです)

「うちも貧しくてこんなものしかないけど、良かったらおあがんなさい」

あのときのカレーライス4

(食卓に出してもらったのは…、カレーライス)

「ああこの味だ。あのときのカレーライスの味だ。やっと見つけたぞ。なんてあったかい味なんだ。」

カレーライスを食べながら、男は最高の幸せを感じていました。

あのときのカレーライス3

(最後のページには、ぼろぼろの家の窓の外から、老夫婦と男がとても楽しそうに団らんしている様子が見える挿絵。家の中がとても暖かそうに見えます)

感想

最初は男の暗い転落人生を描いていることもあって、きつめで濃い絵だなぁ、と思ったのですが…。最後の展開を見て一転、とてもあたたかい気持ちになる絵でした。

社会に出ていない子どもには、この本の教訓を理解するのはちょっと難しいかもしれません。

ただ、逆に大人と違って、地位・名誉・お金などを持っておらず、家族や友達との関係を大切にしている子どもだからこそ、最後の展開を素直にハッピーエンドと感じることができるかもしれません。

そう考えると、実は子どもの方が、本当の幸せを一番理解しているのかも?

大人になると、一見幸せそうに見えるものがたくさん転がっていて、ついつい初心を忘れがち。

特に働く時間が長い分、働いて得られるものがとても魅力的に見えます。

本当に大切なものってなんなのか、幸せってなんなのか。親自身も心に刻みつつ、一緒に読んだ息子も社会に出た時に思い出してくれるといいなと思います。

子どもの反応

5歳5ヶ月の息子と一緒に読みました。

難しいかなぁと思いましたが、「面白かった!」と言っていたので一安心。

一人でいると寂しいと言って、いつも誰かと一緒にいたがる息子だけに、最後の笑顔で団らんしている様子を見て、ホッとしたようです。

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プロフィール

  • パパ
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    記事を書いている人。最近ママに怒られた娘が助けを求めに来るのが嬉しくて仕方ない。
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    長男5歳。好きな番組は、ピタゴラスイッチに始まり、すイエんサー、ネプリーグへ。将来は野球の審判になりたい。
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